会計初級の書④~損益計算書の構造~
「会計初級の書③」では、貸借対照表の構造について説明をしました。
損益計算書とは、会社のある一定期間における経営成績を示すものでしたね。
そこで、「会計初級の書④」では、損益計算書の5つの利益について説明します。
●損益計算書にある5つの利益とは
損益計算書には下記の5つの利益が記載されています。
「①売上総利益」 「②営業利益」 「③経常利益」
「④税引前当期純利益」 「⑤当期純利益」
①売上総利益
売上総利益は、別名「粗利益」と呼ばれています。
この利益は、「売上高」から「売上原価」を差し引いた利益です。
つまり、商品や製品、サービス(売上原価)を売り上げたことにより生み出された利益のことです。
②営業利益
この利益は、「売上総利益」から「販売費」や「管理費」といった事業活動に伴って発生した費用を差し引いた利益です。
つまり、この利益が会社が本来行う事業活動によって得られた利益なのです。
③経常利益
この利益は、「営業利益」に受取利息などの「営業外収益」をプラスし、支払利息などの「営業外費用」を差し引いた利益です。
この利益は、会社が本来行う事業活動以外に、会社が通常の事業活動を行うことによって発生した「収益」や「費用」を加えた利益のことです。
④税引前当期純利益
この利益は、「経常利益」に車両や機械装置などを売却して得られた利益などの「特別利益」をプラスし、車両や機械装置を除却したことより発生した損失などの「特別損失」を差し引いた利益です。
ここで発生する「特別利益」や「特別損失」は通常、毎年のように発生する収益や費用ではないため、「経常利益」と同額になることもあります。
⑤当期純利益
この利益は、「税引前当期純利益」から「法人税や住民税、事業税」を差し引いた利益です。
この利益が、最終的に会社に残る利益です。
5つの利益を説明してきましたが、特にチェックが必要なのは「経常利益」です。
経常利益は、本業以外に得られた収益や費用を含めた利益、つまり、会社が通常の事業活動によって得られた利益のためです。
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