「始末」の精神に宿る日本人の美意識を考える
関東ではあんまりなじみのない言葉「始末」。
「始末」と聞いたら、一重に 「処分する」「 捨てる」といった
チョット 残念な意味合いで使われますね。。
でも、主に関西では「始末」は、資源を大切に無駄なく使う
といった ポジティブ&豊かな精神性で使われていることに少し驚きました。
ものを大切にする、節約・倹約する 行動指針 でもあるし、
モトゴトの始まりから終わりまでを考えて、計画的に始終を整える という
「始末の心」としての人の”生きざま”、根本の価値観 でもありますね^^。
あるモノが生まれたときに、これからどのような使われたかをするか、
最後の最後はどうするのか をあらかじめ考えておき、愛情をもって
そのモノの一生を面倒見る ・・・
家庭だけでなく、商家においても
その精神性で 日々を暮らし、商いをする
商家では、家訓にも「始末」を挙げて 理に適う商売方法として確立されていたそうです。
資源に乏しい日本では、
日本人は知恵を使い、
このような美意識をもって豊かに暮らしていたのですね・・・
どのような生活の仕方や暮らし方が そういった美意識に適っているのか
しっかりと日常のなかで 考えていきたいと思います。