「事務所通信」より”カスターマージャーニー”事例編その1
2019年最初の事務所通信のテーマは、前回号11&12月号の続き で「事例編」
” ~顧客の『欲しい!』を「旅」のかたちで科学する!? ”
で、カスタマージャーニーを掲載しました。
具体的には、ワークショップを実践する編で、
住宅設備のリフォームを手掛けるA社 を想定しています。
そのA社では、先代の父が創業した会社の2代目後継者であるB氏がリーダーとなり、
先代から会社を引き継ぐにあたり、自社の業務全体を俯瞰しつつ、社員との連携を深め、
より顧客視点にたった営業アプローチを展開したいと考え、
「カスタマージャーニー」を用いたワークショップにトライしました。
実践するA社で、旅の主人公(ペルソナ)を考えます。
それは、地方都市に住む60代前半の夫婦CさんとDさん。
最近、テレビ番組の報道から、家庭のバスルームの進化に驚いていたが、最近、実家に泊まりにきた孫から、
「寒いし、暗いから入りたくない。」と言われたことをきっかけに、自宅のバスルームのリフォームを本気で考えるようになった、
というストーリーで顧客の“旅(ジャーニー)”が始まります。
なお、ペルソナの「基本属性」や「行動属性」などについては、
ペルソナのさまざまな詳細データを「ペルソナシート」を用いて作成しました。
そして、旅のスタートと同様に、旅のゴールも考えます。
スタートは、上記のとおり、 『自宅のバスルームをリフォームしたいと本気で考え始める』 でした。
一方、終わりは、『リフォームが終わり、最新の機能を備えた快適なバスルームを楽しむ姿』と考えることができます。
そして、旅のスタートからゴールまでの、「期間軸」も決めます。
前回号では、これを「スコープ」と呼びます。
「スコープ」とは、「虫メガネ」のことで、旅のプロセスのどこに焦点を当てるかは、業種のちがいもありますが、
旅のどこに重点をおくかの決め具合で、「インサイト」も変わってきます。
今回の事例では、スタートからゴールまで、「約3か月」と定め、その後のリピーターとしての「継続的利用」(1年後~)も考慮しています。
そして、つぎに、CさんとDさんの行動パターンを各ステージで考えていきます。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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