ごんだ会計事務所通信9&10月号から~経理の”加工”ワザ①
今回も、オリジナル事務所通信の内容の一部を掲載します。
前回は、『経理力』の活用、すなわち、会計を戦略的に経営に活用する視点として、
経理の“三大”役割のうち、集計業務のほか、「ディレクション機能」をテーマとして取り上げました。
この「ディレクション機能」という考え方は、
じつは NHKで話題の『これは経費で落ちません!』のヒロインの”森若さん”が熱意を込めて語っているように、
経理のだ~いじな役割のひとつです。
え?それなんだっけ??
という方は、ドラマ『これは経費で落ちません!』を見るか、
当事務所のブログ(事務所通信)を読んで復習しましょう~(^^)/。
そう、「ディレクション機能」とは、集計業務の過程で何等かのアラームを検知し、
他部署へのコミュニケーションを通じて業務改善の手がかりを見つける機能でした。
今回のテーマは、三つめの機能である、会計データの「加工」です。
「加工」とは、集計後のデータを自社の経営に役立つよう、カスタマイズ(再編集)し、計数を“再定義”することで、より多面的に深度を増した分析を試みたものです。
そのため、「加工」には、規定などによるお堅いルールはありません。
言い換えれば、会計数値に新しい意味を与えて、経営を見つめる視点をもう一つ増やすことが狙いです。
そこで、今回は、今までとは違った感覚で会計の概念を捉えてみます。
まずは、「費用」と「利益」の再定義です。
日常的に目にする月次試算表。
通常では、利益は収益から費用を控除したものと見ます。
たとえば、80の費用が発生し、収益100から差し引いたら利益が20だった、と考えるのが従来の考え方Aです。ここでの費用は、利益を圧迫する(憎き?)コストという存在です。
それに対し、計数“加工”マネジメントでは、費用“80”が収益“100”(費用の125%)をつくり、
結果“20”(費用の25%)の利益を生み出した、という考え方をします。
競争力の高い強いマネジメントを行うことで、費用(コスト)にパワーを与えることができます。
つまり、費用(コスト)自体を最大限に活用するという発想により、利益をじゅうぶんに生み出すためのヒントが得られるのです。
次回へつづく^^
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