エネルギー温存のすゝめ
「“意志力”は筋肉のように疲労し、また鍛えることができる」
平成27年8月号 のオリジナル事務所通信(スタートアップ稲盛経営塾 VOL.2)で
ロイ・バウマイスター の『意志力の科学』 より当時、引用したものです。
・・・『(当時)オバマ大統領は、黒か紺のスーツしか着ないそうですが、
それは有限資源である自分の意志力を、もっと大事なことに使うため、朝着ていくものはすでに決めておくのだそうです。
同じ理由で、スティーブ・ジョブズもまた、ISSEY MIYAKEの黒のタートルしか着なかったそうな・・・。
朝、何を着て行こうか、とか、お昼ごはん何にしよう・・・、とか普段私たちはいろいろ考えて迷って、結構、こんなところで決断力である意志力を消耗しちゃっています ・・・ 』
一日になんと一万回? ほどの雑念をアタマの中でいつもグルグルと忙しくしている私たち。
だから、いざ!大事な決断をしなきゃならないときにエネルギーはほぼゼロ(-_-;)・・・、
という悲しい状態を起こしているのだそうです。
意志力の量を例えると、一人一日わずか小さじスプーン一杯分!
それも、普段からポタポタとこぼれ落ちてちゃっている状態です。
けれど一方で、筋肉のように鍛えて増やすこともできるのだそうです。
それは、計画を立てたり(立てるだけでもO.K)、1つのシンプルな決まり事を守り続ける・・・など。
しかし、大切なのは意志力をいかに使わないか、ということ。
悩まない、ムダなことを考えない。
そのポイントは、
ムダに思考や決断のエネルギーを使わないための「行動の習慣化」と しっかりとした自分軸を作る(哲学を持つ)こと。
(←H27年当時の、投稿です)
他人の評価を自分の軸としまわないように、そして、他者との比較をすることを習慣としてしまわないように。
でも、冷静に顧みると、自分たちの周りには意外と多くの エネルギーの消耗戦略が仕組まれています。
同時にそれは、真正面のビジネス戦略でもありうるので、注意しないといけませんね。
ここは、線引きがけっこう、むずかしいです。
一生に有限である、”大事な意志力”を消耗してしまわないように、
できるだけ使わないようにすること、すなわち、
「行動の習慣化」と「自分軸」を実践、確立する取り組みを持続していきたいと思っています。