事務所通信5&6月号テーマのつづき・・・
前回のブログのとおり、
事務所通信5&6月号は、元祖??資金繰り表のテーマをお送りしております。
今回は、そのつづきで
会社のステージにあった資金繰り表を作成しましょう~、ということでした。
各ステージとしては、
第1段階:起業ステージ
第2段階:黎明ステージ
第3段階:成長⇒成熟へ至るステージ
第4段階:衰退、再生ステージ
そしてさらに、
第5段階:イノベーションステージ
というライフサイクルごとのステージに区分できます。
ここでは、そのうち
第5段階のステージについて言及したいと思います。
第5のイノベーションステージでは、
通常の月次資金繰り表のほかに、
貸借対照表構成に着目した、 ””経営計画ミックススタイル”” 的な「資金繰り表」を作ります。
いわば、 ”資金戦略”的な管理表 ですね。
なぜ、B/S項目か、といいますと、
主に社歴が比較的長い(20年~)会社がイノベーションを必要としていることを想定して、
貸借対照表は、いわば会社の長年の汗??でもある、会社固有の歴史や”クセ”があふれていますので
こちらにまず注目して、リソースを確認したり、資金余剰を確認したりするワケです。
貸借対照表は、いわば、社長さんの顔 でもありますが、
経営における志向を表す履歴表でもあります。
ここでは主に、 「純資産金額の推移」と、 「現金預金の残高推移」 をじっくり意識しながら、
資金繰り予定表の推移とあわせて
投資のタイミングと金額の適正性をチェックしていきます。
業容拡大や新規事業の開始に際しての注意点は、
ⅰ.かならず本業がしっかりとしているタイミングで立ち上げを行う
ⅱ.予算枠を決め、投資額を多めに見積もっておく
ⅲ.新事業などの新プロジェクトの担当者を決めておく
ⅳ.期限と達成レベルを決めておく
です。
いずれも、アタマでは分かってるよ~~、なんですが、
いざ、立ち上げを実行してしまうとダラダラ~~、というパターンも無きにしもあらず、です。
なので、最初にしっかりと方針をたてておくことがポイントかと思います。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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