事務所通信7&8月号から~『経理力』をテーマに~①

前回号(5&6月号)では、ビジネスの土台となる“会計”から、とくに「資金管理」にフォーカスし、

管理ツールとして「資金繰り表」をテーマに挙げました。

 

 

そして、事務所通信7&8月号のテーマは、『超経理』。

より包括的に『経理』という現場から、「会計」を戦略的に経営に活用する視点を探ります

 

“戦略的”とは、「社長の右腕」として数値面から積極的にマネジメントしていくこと。

ちょっと、おおげさかもしれませんが、

経理を、単なる集計作業や後始末的な業務としての位置づけに終始してはいけない、という意味です。

 

そのためには、数字から経営上のリスクを察知し、未来への方向付けを行い、会社を成長へと導くような『経理力』を養うことが必要ですね。

 

クライアントの『経理力』をアップすることは、私たちの会計事務所の業務のなかでも重要な分野であり、大きな使命でもあります。

 

会社が目指す未来を切り開いていくための重要な要素を占める『経理力』アップのポイントを、今回はテーマにしました。

 

☆『経理力』養成のカギは、「管理会計」にあり!

 

そもそも、どうして「会計」が必要なのでしょうか?

企業活動では、それを全体で俯瞰する際も、現場での現象を微細に捉える際も、

活動結果を測る共通尺度(=会計)が必要になるからです。

 

そして企業における、人の活動=企業活動で生じたあらゆるお金の“情報”を

一手に集積・統括する部門が「経理」です。

 

 

ところで「会計」には、ご存じのとおり、目的別に分けて概ね3つのタイプに分類されます。

ⅰ.税務会計

国や地方自治体に申告する「税金」の計算を目的とした会計

ⅱ.財務会計

株主や銀行などの外部の利害関係者に、企業活動の成果を報告するための会計

ⅲ.管理会計

経営者や部門管理者など、会社内部用に経営管理に役立つ情報を提示するための会計

 

ⅰは、税金計算のための「調整の集計」であるのに対し、

ⅲの管理会計は経営改善のための「結果の活用」(→加工)ツールとなります。

 

そのため、税務会計(数値の作成はⅱ.財務会計を通過)のみを指向した経理ではなく、

管理会計的な計数感覚を指向した経理を目指す ことが必要です。

 

次回へつづく

 

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公認会計士・税理士 権田 俊枝

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