内充のなかでの、あらためての「戦略性」

戦略」って必要?

という記事をオリジナル事務所通信で過去に書いたことがあります。

 

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ある機関紙のコラムで掲載されていたエピソードで、中国古典の研究家の守屋淳氏が、

孫子の兵法をテーマに戦略について講演をすると、

中小企業の社長さんからこんな意見をよく頂くことがあったと書いてありました。

 

『「うちみたいなところはね、戦略とか兵法とか、いらないんだよね。

お客様と信用を築いて、末永く取引してもらう。これだけで十分なんだよ」』と。

守屋氏は、こうした信用構築を大事にする文化に大いに納得しながらも、

実は最近では、そうした指摘を受けることがとても少なくなったのだそうです。

 

それは『グローバル化の進展や国内市場の縮小といった要因によって、

日本が「競争ベース」に巻き込まれざるを得なくなったから、という流れがあるからなのでしょう。』

とコラムで語っていました。まず信頼は欠かせないのだけれども、

それだけでは、最近は個人も企業も身を守れなくなってしまった。

だから、やはり「戦略」というものもしっかり学習する価値はありそうです。

 

※『』は「会計・監査ジャーナル」のコラムより引用

 

■「戦略」って何?

「戦略」とはビジョン達成のための「最適ルート」とお伝えしましたが、あらためて次のように表現できます。

 

1.何をやって、何をやらないのかを決めること

2.やると決めたものの中で優先順位をつけると。

3.優先順位に応じて経営資源の配分を考えること。

 

と、やや難しい表現になってしまいましたが、具体的な「戦い方」をすることがポイントです。

なお、経営資源とは、有形(ハード)資源(「ヒト」「モノ」「カネ」など)と

無形(ソフト)資源(「情報」「技術」「知識」「ノウハウ」「ブランド」など)がありますが、

中小企業が本当に強みを発揮できるための武器が後者で、大企業にも勝るとも劣らない最強の資源を持っています。

 

先ほどのコラムの「地元でのお客様との末永い信用」も武器の一つですね。

 

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これからは経済成長という指向より、小さくとも内容を充実させていく方向性がビジネスにも及んでいくと考えられます。

 

たとえば、マイクロツーリズムという旅の仕方をみてもうなずけます。

アフターコロナになっても、その価値観が生き続けると思います。

 

そういう時分こそ(”小さな””身近な”事柄に価値を振り向ける)

『戦略』性の思考は、個人と会社も、あらためて活きてくると実感します。