H27年事務所通信~『菜根譚 前集117』「新しい胎動は衰退の際(きわ)に生じる」
当事務所の過去のオリジナル事務所通信では、1ページ目に
「 スタートアップ稲盛経営塾 VOL.2 」というコラムみたいなものを記載しておりました^^。
当時は、盛和塾に入塾していて 学んだことを、自分自身で”見つけた”言葉をヒントに
”肚落とし”していた時でした。
そのなかで、「平成27年2月号」の1ページ目に記載していたコラムが
現在のコロナ禍の厳しい状況で、とても勇気づけてくれる視点であることに気づき、
以下に再記してみます。
菜根譚 前集117
―衰颯(すいさつ)の景象はすなわち盛満の中にあり、発生の機緘(きかん)はすなわち零落(れいらく)の内に在り。
すなわち、 「新しい胎動は衰退の際(きわ)に生じる」 という意味で、
当時のコラムの副題を 「絶頂の危機、ドン底の転機!?」
としていました。
その意味は、
「下り坂に向かうきざしは最盛期にあらわれ、新しい成長の芽生えは、逆境のどん底のなかから生じてくる。
事業などが順調なときはいっそう気持ちを引き締めて異変に備え、難関にさしかかったときは意志を強固にして初志を貫徹しなければならない。」
(守屋洋氏訳を一部修正)
というものでした。
最近の新聞を読んでいて、
かつての 世界を覆った疫病の時代に、当時に新たな文化が花開いた(機会となっている)
とありました。
こんな閉塞の時期に、余裕もなく・・・
新たな文化とは-?
・・・なんて 疑問に感じるだけの時価軸に生きる私たちですが、
逆境のなかで、”新しい成長の芽生え”は
自分や周囲の社会のなかで、必ず感知し続けたい希望の光だと思います。